2016年2月19日 星期五

駆逐艦五月雨の歌

『駆逐艦五月雨の歌』
作詞:有近六次 
作曲:山崎軍楽長
     
一、風雲あやし太平洋 誰か守らん我が祖国 必勝の意気天を衝く 忠烈無双の大艦隊
     
二、その精鋭の先陣に 勇猛夜戦の華として 颯爽たりや駆逐艦 我が五月雨を君見ずや
     
三、戦雲閉ざす烏羽玉(うばたま)の 鬼気凄愴の闇の海 狂瀾怒涛もなんのその 飛龍は天を駆け廻る
     
四、嗚呼五月雨はここにあり 誰か御国に仇なすぞ 腰間(ようかん)太刀は鍔鳴りて 二百の勇士腕を撫す
     
五、汚濁の風をよそに見て 練武の道にたゆみなく 国運我らの肩にあり 起て五月雨の健男子
     
六、聖訓上に燦として 我らの行手を照らすあり 至誠の誓い一筋に 守れ五条の人の道
     
七、士気旺盛に天を衝き 百難何ぞ斃るまで 心の力盤石を 通せし弓のためしあり
     
八、共同一致ゆるぎなき 百練凝って金鉄の 堅き結びは五月雨の 生命とたのむ力なり
     
九、ゆめ忘るるなすめらぎの 君に捧げし鴻毛の 軽き生命の果たすべき 皇国守れの大使命
     
十、嗚呼皇軍の華なれや 降魔義軍の先陣に 破邪の剣を振りかざし 行け五月雨の健男子

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「艦歌」の現存している数少ない艦の一隻でもある。

昭和12年(1937)に五月雨が竣工した際、初代艦長の有近六次少佐が初代乗員たちに配った『駆逐艦五月雨乗員心得』という冊子に記載されていたもので、
 
昭和59年(1984)、同冊子をたまたま入手した人物が『オール駆逐艦便りNo.3』に投稿、その存在が今に残ることとなった。
 
残念ながら同誌はコストの問題で図版や写真を受け付けておらず、メロディは不明である。今後『駆逐艦五月雨乗員心得』の実物が発見されれば判明するかもしれない。
 
作詞は有近艦長、作曲はおそらく横須賀海兵団軍楽隊の山崎軍楽長となっている。

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