2015年8月6日 星期四

南海の軍閥 甘志遠 日中戦争下の香港・マカオ

甘志遠は辛亥革命の前年に上海に生まれ、長じて日本の大学に留学。国民党政権の通信技官となるが、日本占領下の香港では日本海軍武官府の支援を得て香港・ マカオ周辺を支配下に納める「海賊」として自立する。「戦争の世紀」を走り抜けた一中国人の自伝に詳細な注を付して、広東省沿岸における日中戦争の一断面 をアウトローの視点から切り取る。東北地方の「馬賊」に対応する南シナ海の「海賊」の実態が明らかに。

◆定価1800円+税
◆四六判 248頁 上製
◆ISBN4-7736-2408-6 C0022
 (2000年4月30日)


目次

序にかえて
 甘志遠自伝と日中戦争裏面史
 アウトローたちの日中戦争
 台湾政府と海賊
 
第一章 紫 金 山
 祖 父
 清国留学生
 山寺で生まれる
 許 嫁
 革命軍の南京包囲
 父の死
 上海の学校へ
 マラリア
 北伐軍を迎える
 日本留学
 早稲田大学夜間部
 ●コラム 近代中国と日本留学

第二章 激化する戦争
 電機技師
 放送局長
 日本軍の武器売却
 東京出張
 両広事変
 日中戦争と南京脱出
 桂林へ
 仏領インドシナ
 軍用無線機試作
 「満州国」見学
 須賀彦次郎大佐
 ●コラム ビルマ・ルート
 
第三章 日本占領下の香港
 軍を離れる
 海上運輸会社設立
 砲撃の下
 香港陥落
 田尻大佐との再会
 スパイ容疑
 銃殺寸前
 ラサビ島の私兵部隊
 沿岸の武装勢力
 日本商社との対立
   日本海軍武官府
 ●コラム タングステン争奪戦
 
第四章 広東海防軍と海賊
 中国人海上部隊
 東沙島救出作戦
 再び救出船を出す
 マカオ特務機関
 香港のヤクザ
 陸軍小隊との誤衝突
 震洋特攻隊
 海賊の縄張り
 海賊・林貴
 アヘンと米
 連合軍の香港上陸
 ●コラム 震洋特攻隊
 中国独立海軍司令官 凌炳権
 アメリカの対日戦略と日本の対応
 
第五章 広東沿岸反共遊撃縦隊
 三竈島へ移駐
 島岡吉郎
 重慶政府の接収
 マカオ奪回計画
 張発奎に会う
 広東空軍へ
 上海脱出
 海上反共部隊
 台湾海軍の密貿易
 南海に消えた夢

主な参考文献

関係年表



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